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センセイは1度考えて、
「特に…ないけど」
と言った。
「じゃあ決まりですね。えーと、センセイこれから予定あるんですよね?ならそれ終わったらメール下さい。そこで行く時間とかいろいろ決めましょう」
「わ…わかった。ありがと」
お礼を言われた。そんなに観たいんだ…。
「じゃあ、またあとで!気をつけて帰ってください」
「うん。また連絡するね」
センセイと映画デート!!
ひぃぃやっほぅう!!!!
戦国騒乱万歳!!!!
俺は舞い上がって、オムツのことなど頭からファインダウェイトゥフライしていた。
案の定、帰ったら姉ちゃんに背負い投げを決められ、ドラッグストアへと走らされるハメに…。
「一本!それまで!!」じゃねーよババア。
その夜、センセイとメールのやり取りをして、明日は朝から出かけることにした。
前回と同じ、誰かに見つかると即アウトなので、少し遠目の映画館に行くことに。
ーーそれなら私、車出すよ?ーー
有り難い提案だった。
その映画館は、駅から離れ過ぎていて、近い駅でも歩くと30分はかかりそうだったからだ。
早く俺も免許取りたい…。
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