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「あ~!着いた!!」
「運転お疲れ様です」
車を降りると、思い切り胸を強調して伸びをするセンセイ。
白のシャツにピンクのスカートっていうシンプルだけど、可愛いらしい格好をしている。
あ、目が合った。
「どした?」
「い、いえ!まだ始まるまで時間ありますね。少しお店見て行きましょうか?」
「だ…大丈夫かな?」
「たぶん…。知り合い見つけたら即効で距離取りますね」
「あはは。わかった。行こか」
まだ10時ちょい過ぎ。夏休みの日曜なのに、ショッピングモール内は少し寂しかった。だが俺たちには好都合だ!
これ幸いにと、センセイと雑貨を見たり、食品コーナーでつまみ食いしたり、なんか恋人デートっぽいことができてる!!ヒィヤッハァー!!
「あ、この服かわいい」
専門店街に行くと、あるお店の前でセンセイが立ち止まった。お店の外に展示してある、マネキンをじっと見つめている。でもすぐに、
「も…もう時間だね。映画館行かないと」
と素通りしてしまった。
「ちょっ!いいんですか?ちょっとぐらいなら見ても…」
「いいの。今は映画の方が大事!」
そう言って、早歩きになる。
未練タラタラだな…。
また後で来ようと思った。
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