16.奇跡の一日

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センセイは驚いた顔なのかよくわからない表情で、少し戸惑って 「あ、ありがとう…」 と一言。 「サイズ合ってたらいいですね!試着しましょう」 「あ、ちょっと!」 なぜか行動が大胆になっている。 俺はまたセンセイの手を取って、試着室の前まで来た。 「ささっ!」 手で『どうぞ』のポーズをして促した。 「う…うん。よし。ちょっと着てみるね」 観念したのか、靴を脱いで、中に入ってカーテンを閉めるセンセイ。 この1枚の布を隔てて、センセイが着替えていると思うと…なんかオラ、ドキドキすっぞ!! 「どうすか?」 少し経って中に話かけると 「うん。ちょうどいいかも」 「ちょっと見せてごらんなさい」 「あはは!何その口調」 センセイがカーテンを開けると、可愛らしい白のワンピースを着た天使、いやもうこれ神じゃね?って人がいて、はにかんでいた。 「めっちゃいいじゃないですか!ね!?」 「はい!彼女さん、とってもお似合いです!」 「これは買いですよお客さん!」 「う…うん。じゃあ…」 「毎度ありぃ!!」「ありがとうございます!」 いつの間にか横に来ていた店員さんとハイタッチをする。 「ははっ!何ソレ」 センセイの喜ぶ顔、最高だ。
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