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センセイは驚いた顔なのかよくわからない表情で、少し戸惑って
「あ、ありがとう…」
と一言。
「サイズ合ってたらいいですね!試着しましょう」
「あ、ちょっと!」
なぜか行動が大胆になっている。
俺はまたセンセイの手を取って、試着室の前まで来た。
「ささっ!」
手で『どうぞ』のポーズをして促した。
「う…うん。よし。ちょっと着てみるね」
観念したのか、靴を脱いで、中に入ってカーテンを閉めるセンセイ。
この1枚の布を隔てて、センセイが着替えていると思うと…なんかオラ、ドキドキすっぞ!!
「どうすか?」
少し経って中に話かけると
「うん。ちょうどいいかも」
「ちょっと見せてごらんなさい」
「あはは!何その口調」
センセイがカーテンを開けると、可愛らしい白のワンピースを着た天使、いやもうこれ神じゃね?って人がいて、はにかんでいた。
「めっちゃいいじゃないですか!ね!?」
「はい!彼女さん、とってもお似合いです!」
「これは買いですよお客さん!」
「う…うん。じゃあ…」
「毎度ありぃ!!」「ありがとうございます!」
いつの間にか横に来ていた店員さんとハイタッチをする。
「ははっ!何ソレ」
センセイの喜ぶ顔、最高だ。
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