16.奇跡の一日

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「よかった…。あのお店いいな。また来れたら来よう」 「他のも見て行かなくていいんですか?」 「今日はいいの。これ、一目惚れだったから」 「残ってて良かったですね」 「うん。コウキくんのおかげ。ありがとう」 「何もしてませんって。あ、何食べます?」 レストラン街に着くと、何軒かお店が並んでて迷う…。もう2時近くで、お客さんもまばらだった。朝、オニギリ1個だけだったからガッツリ食べたいけど…。 「コウキくんの食べたいものでいいよ?」 そりゃもちろんセンセ……なんでもない。 「カツ丼とか食いたい」 「あ!いいね!私もお腹減っちゃって」 センセイがカツ丼…。でもこの前、大盛りの海鮮丼ペロリと食べたからなぁ…。 とんかつ屋に入って、カツ丼を頼む。センセイはさすがに並盛りだった。遠慮してんのかな? 「あ、今日ログインしてないや。ちょっといい?」 「いいっすよ。俺もしてなかったから。あ!さっそく映画特典のアイテム見ましょうよ!」 「そうだね!」 2人でスマホをいじる。特典アイテムは、たいしたことなかった。 「なんか中途半端な武器だね。私は使わないかな」 「あ、でもここ見てくださいよ!こう進化させると、武蔵限定武器になるらしいです!」 「何よソレ~!!ズルい…」
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