92人が本棚に入れています
本棚に追加
センセイとしばらくあーだこーだしながら、協力プレイをしたり、カツ丼が来ても、カツ丼を食べ終わっても、ずっとイベントをこなしていった。
「今!そこで…」
「あっ!すいません!!ミスです!なら…」
「おっ!さすがだね!じゃあ…」
気づくと2時間くらい居座っていた。会計はもちろん俺持ちだ。センセイは私も払うと言っていたが、そこは約束なのでと押し切った。
楽しい時間は、なんでこう過ぎるのが早いんだろう…。
「あーあ。明日も仕事か…」
「もうすぐ夏休みも終わりっすね。やっぱり生徒いない方が楽?」
「どっちもどっちかな。いたらいたで大変だし、いなかったらいなかったで…ね?」
なんか…帰りたくねぇ…。
でも明日は俺もバイトあるし、センセイも仕事。
晩飯も一緒に食べたいけど…。外食だらけなのもな~。
「じゃあ、帰ろっか」
「はい。また帰りもお願いします」
モヤモヤしたまま、車に乗り込む。
流れる景色を眺めながら、今日一日を思い返していた。
またどこか、センセイと一緒に行きたい。
今日だって奇跡みたいなものだった。
この先、チャンスはあるだろうか?
俺は、意を決してセンセイに聞いてみた。
最初のコメントを投稿しよう!