16.奇跡の一日

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センセイとしばらくあーだこーだしながら、協力プレイをしたり、カツ丼が来ても、カツ丼を食べ終わっても、ずっとイベントをこなしていった。 「今!そこで…」 「あっ!すいません!!ミスです!なら…」 「おっ!さすがだね!じゃあ…」 気づくと2時間くらい居座っていた。会計はもちろん俺持ちだ。センセイは私も払うと言っていたが、そこは約束なのでと押し切った。 楽しい時間は、なんでこう過ぎるのが早いんだろう…。 「あーあ。明日も仕事か…」 「もうすぐ夏休みも終わりっすね。やっぱり生徒いない方が楽?」 「どっちもどっちかな。いたらいたで大変だし、いなかったらいなかったで…ね?」 なんか…帰りたくねぇ…。 でも明日は俺もバイトあるし、センセイも仕事。 晩飯も一緒に食べたいけど…。外食だらけなのもな~。 「じゃあ、帰ろっか」 「はい。また帰りもお願いします」 モヤモヤしたまま、車に乗り込む。 流れる景色を眺めながら、今日一日を思い返していた。 またどこか、センセイと一緒に行きたい。 今日だって奇跡みたいなものだった。 この先、チャンスはあるだろうか? 俺は、意を決してセンセイに聞いてみた。
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