92人が本棚に入れています
本棚に追加
「今度の土曜日も?うーん…ごめんね。その日予定あるんだ」
夏休み最後の土曜日は、ダメでした。
じゃ、じゃあ次の日は!?
「…ごめんねコウキくん。もしかすると、もうこうやって会えなくなるかも」
「え…」
ショックで手に持っていたスマホを落とした。
そして、沈黙が車内を包む…。
きっと俺は今、この世の終わりのような顔をしてるだろうな。
でもこれが当たり前なんだ。
センセイは先生で、
俺はただの生徒の1人。
今日は、奇跡みたいな一日なんだ。
するとセンセイの方から、
「少し、ドライブしようか。夜ご飯、コンビニとかでもいい?」
と言ってくれた。
この一日を、まだセンセイと一緒にいられるんだ。
俺は、覚悟を決め
「はい」
とだけ返した。
告白するなら、今日しかないと思った。
最初のコメントを投稿しよう!