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「いえ…。お相手の方はどんな?プロフとか見てないんですか?」
「プロフ…?ああ、履歴みたいなこと?見たよ。大企業の課長さんだって。すごいよね。その人まだ29だよ?」
やべぇ…それだけでイケメン臭がプンプンしやがるぜ…。
「写真とかは?まだ?」
「私は見たよ。なんか優しそうな人だった。」
「かっこいい?」
「どうかな?私はそういうのよくわかんないけど、たぶんかっこいい方じゃないかな?」
くそっ!普通以上の顔で、優しそうで、大企業のエリートかよ!確変入ってリーチじゃねぇか!!
「へ…へぇ。よかったっすね…。変な人じゃなさそうだ」
「実際会ってからじゃないとわかんないよ。あ、でも私の場合、会って話しても変わらないかもね」
長岡のクソハゲのことか。
「そんなことないですって。そっか…」
「いろいろ誘ってくれてありがとう。楽しくてつい乗せられちゃった」
なんか…。え?本当に最後?
「そ…そうですよー。生徒の誘いに乗るなんて、いけない教師ですね~」
「あはは。そうよ。私はダメな教師。ダメダメだよ」
そんなこと言いたいんじゃない。
「ダメダメて。センセイは頑張ってますって。お見合い、うまくいくといいですね」
"ダメだ。そんなの行くな"
心には別の俺がいて、必死に俺に訴えかけている。
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