2.花火のあとで

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「あーーそんな拒否られたらお姉さん傷つくなぁ…」 「いや、センパイは美人で話しやすいですし、決して嫌いなわけでは…!」 「あはは!ありがと!でもわかってる。少年はまだ未練があるんだね?だから会うのが恐いんだよね?」 「いや、未練というか…」 本当に未練はないんだ。元カノがどうのより、親友だったアイツとまだ続いていた場合、ヤツと会う方がどちらかというと気まずい。 「じゃあ、他にもう好きな人いたり…?」 「なんでそーなるすか」 「だってこんな美人をフるのよ?未練がないってんならそれしかないでしょ?」 「ドヤ顔で言われても、本当にそんな人いませんって」 「本当にぃ?」 このやり取り前もやらなかったっけ? つかなんだ?今一瞬頭をよぎったのは…。 「そうです。それに俺は高校生ですよ?センパイが捕まっちゃいます」 「バレなきゃいいの!でもそっか。なら少年は諦めよう」 そう言って勝手に納得するセンパイ。 祭りの音はまだ聞こえている。 でももう帰ることにした。 「あぁーーアツシのばぁかぁ…」 帰ることにしたのに…。 「なんでそんなに酔ってんすか!」 「だって少年にフラれてぇーー」 「いや今、元カレの名前言ってたじゃん!!うおっビール全部空けてる!」 「あんなバカ女と腕組んで歩きやがってぇ…」 「未練タラタラじゃないっすか!よく人に言えますね!?つかさっきスッキリしたって…」 「悔しいだけなの…!うっ…ぎぼぢ悪いぃぃ…」 「うわぁぁぁ!吐くなら俺じゃなくて向こう向いて!向こう!!」
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