2.花火のあとで

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肩を貸しながらなんとか下山する。途中、センパイは何度も吐きそうになりながらも足を動かしていた。買ってきたビールは全部飲んでしまったらしく、おそらく5~6本はあったはず。すっかり酩酊している…。 「うぅぅーーまだ気持ち悪い…」 なんとか駅まで戻ってきたけど、そこで限界を迎えたらしく、急いでトイレに連れて行った。だが出てきたセンパイはまだぐったりしていた。 「今日は電車無理っすね。タクシー拾いましょう」 「いやだ!まだ帰りたくない!少年の部屋に行く!」 「いや、意味わからないし、親もいるんでやめて下さい!」 「じゃホテル行く」 そう言って本当にホテル街の方へ歩き出すセンパイ。 「ちょっ行きませんって!」 「行くったら行く!!」 「なんだこの力…!?」 センパイは止めに入った俺の手を逆に掴み、強引に進んで行く…。本当になんだ!?この力は!?? 「女の誘いを断るのかーー。女に恥をかかすなぁーー」 「いや、これはそういうんじゃなくて…!」 この町のホテル街は駅から近く、歩いて行ける。だんだんピンク色の看板が見え始めた。 「センパイまずいですって!だいたいそんな状態で何を…」 「あ、南先生だぁ…」 「は??」 なんて言った?
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