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世界の終わり
女子中学生の花子とトメ子が、学校帰りにワクドナルドで談笑していた。
「ねえ、トメ子ちゃん」
「なによ、花子ちゃん」
「私さ、エブリスタで小説家目指してるじゃない?」
「そういえばそんなこと言ってたわね」
「でさ、今度別冊フレンドで漫画原作賞が開催されるのよ!」
「ふーん。で?応募するの?」
「一応、そのつもりだったんだけどさ、どうみても募集部門がおかしいのよ!」
「おかしいって?」
「二つの応募部門があってさ、そのうちの一つは学園恋愛部門。まあ、これは分かるわ。少女漫画と恋愛漫画は切っても切れない関係だし!」
「つまり、おかしいのはもう一つの部門?」
「そう!そうなのよ!もう一つの部門はさ、世界の終わり部門なのよ!」
「…ごめん。私、少女漫画って殆ど読まないから意味不明なんだけど?ナニ?世界の終わり部門って?」
「なんかね、世界の終わりを舞台にした、切ないラブストーリーを募集してるの。意味不明でしょ?」
「いや、そう説明されたら意味は分かるでしょ?切ないラブストーリーなら少女漫画でアリじゃないの?」
「バッカねぇ~トメ子ちゃんは!前々からトメ子ちゃんの事をバカだバカだと思ってたけど、本物のバカよねぇ~!」
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