世界の終わり

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「そんな混沌とした世界の野獣化した男にすら襲われない、余りにも切ないブッサイクが無双する話を考えてるのよ」 「ちょっと待って。何でブッサイクが無双する必要があるのよ?」 「え?だって男に襲われないブッサイクな女の子が考えることって、逆に男を襲うことでしょ?そう、死ぬ前にイケメンを襲って良い思いをしようと画策するんじゃないかしら?」 「…まあ、否定は出来ないわね」 「それでお目当てのイケメンを襲撃しようとするけど、他のブッサイクな連中達も考えることは一緒!ブッサイクな女の子達がイケメンを取り合って争うわけよ!」 「想像したくないけど…醜い争いが始まりそうね」 「んで、主人公のブッサイクな女の子が無双するのよ!他のブッサイクな女の子のお尻にポテトを刺しまくってね!」 「おい、こら、ちょっと待て」 「そして勝ち抜いたブッサイクな主人公が、お目当てのイケメンに近寄るけど…イケメンは自決するのよ!ブッサイクとなんか関わりたくない!死んだ方がマシだって叫びながら!ポテトを喉に詰まらせてね…」 「…確かに世界の終わりの切ないラブストーリーね。内容はクソだけど」 「大賞は獲れないかな?」 「その作品、読者や編集者が望んでる漫画の原作だと、本気で思ってる?」 「え?ダメかな?結構いい線いってると思うんだけど?」     
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