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僕の秘められた能力
僕の名前は、高橋隆。”ある意味”平凡な高校生だ。
平凡の前に、”ある意味”と付けたのは、一つだけ非凡な能力を持っているからだ・・
その能力とは・・
僕は半年前・・突然、その能力に気付いた・・。
その日、僕は同じクラスの渡辺春香と一緒に下校をしていた。
春香は一応・・彼女と言うことで理解して頂ければ・・。
「隆、あんた、裕里香に私と付き合っているって言ったでしょう?」
「ああ、聞かれたから、そう答えた・・」
春香は腰に手を当てて、目を釣り上げている。
「誰が付き合っているって?? いつあんたと付き合うって言った??」
「えっ? でも・・」
「バカじゃないの! もう知らない!」
踵を返して春香は走って行った。
「ちょっと待って!」僕も彼女を追いかけた。
その先の横断歩道を走り抜けようとした時、左側から高速で大型トラックが近づいて来た。
「危ない!!」
僕は春香を突き飛ばし、そして自分がトラックの前に飛び出した。
僕の最期の記憶は、春香の泣き声だった・・
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