プロローグ

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とある夏の昼下がり。蝉の鳴き声が鳴り響き、時折鳴る風鈴の音がかき消される。 「困ったばい。」 縁側でプリントを見て頭を悩ます少年。 「どしたい?チビ雄(お)や。」 「あっ、友爺(ともじい)!ってか、いい加減、チビ雄は止めてよ!もう小学三年生だし、俺には雄(ゆう)って名前があるんだからさ!」 「ハイハイ。それでどしたんだい?チビ雄や。」 …ったく。もういいや。 「ん、これ。」 プリントを友爺に渡す。
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