322人が本棚に入れています
本棚に追加
ー次の週末
「ただいま」
「一人でどこ行ってたの?」
娘を抱っこしながら三月が玄関で出迎えてくれる。
荷物を置きながら手を洗いに洗面所へ向かった。
「荷物まだ見ちゃダメだからな?あ、あと俺がいいって言うまで寝室行ってて」
行き先を伝えなかったからか三月の機嫌はそこそこ悪い。
「よし、こんなもんかな」
不慣れで時間はかかったけど準備が出来た。
「三月?もういいよ」
寝室を開けると恨めしそうな顔で三月がこちらを見ている。
「何かガチャガチャ音がしてたけど何してたの?」
「いいから早くこっち来て」
急かされて更にムッとして頬を膨らませている。
娘はご機嫌に喃語を出していた。
最初のコメントを投稿しよう!