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「付き合ってはないんだよな」
「そうですね。付き合ってはないですね」
加藤はキョトンとして、訳が分からないという顔をしている。
「え?だって両思いになったんだろ?」
「遠恋イヤだから三月が東京の大学受かったら付き合おうって言った」
「え?羽織ちゃんそれで良いの!!?」
「わたしも今年は受験生だし、先輩も大学忙しいと思うから良いんです」
「いやいやいや何言ってんの二人とも!!松永なんて東京行ってもモテるだろうし、羽織ちゃんだって何気にモテるんだよ!?松永卒業したら告ってくるやつ絶対いるって!ちゃんと付き合いなよ」
何でこんなにこいつが焦っているんだろうと思うと少し面白い。
三月は三月で、ゴー○デンチョコレートの黄色い粒々がポロポロ落ちて食べるのに苦戦している。
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