322人が本棚に入れています
本棚に追加
「一回つけないでシたでしょう」
「うわ、奇跡だ…ありがとう」
もう一度抱きしめられると、わたしもギュッと強めに抱きしめ返した。
リビングへ行くとなぜか花束とケーキが用意されている。
「え?知ってたの?妊娠」
「知らないけど、葉月ちゃんが今日三月が男と会ってたって聞いて焦って用意した。こんなので許されるとは思ってないけど、ケーキ食べてる間は三月と話せると思って」
確かに家にいる間はほぼ部屋に閉じこもっていたし、つかさくんとゆっくり話すのは久しぶりだ。
それから高橋くんと会ったことを話して、もうお互い隠し事はしない事を約束した。
最初のコメントを投稿しよう!