夫婦の隠し事

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「一回つけないでシたでしょう」 「うわ、奇跡だ…ありがとう」 もう一度抱きしめられると、わたしもギュッと強めに抱きしめ返した。 リビングへ行くとなぜか花束とケーキが用意されている。 「え?知ってたの?妊娠」 「知らないけど、葉月ちゃんが今日三月が男と会ってたって聞いて焦って用意した。こんなので許されるとは思ってないけど、ケーキ食べてる間は三月と話せると思って」 確かに家にいる間はほぼ部屋に閉じこもっていたし、つかさくんとゆっくり話すのは久しぶりだ。 それから高橋くんと会ったことを話して、もうお互い隠し事はしない事を約束した。
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