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「大丈夫です。先輩に好きって思ってもらえるだけで頑張れます」
そう言ってスカートに落ちた黄色い粒々を払いながら言ったあと、ハッとした顔をした。
「どうした?」
俺と加藤で三月を見つめる。
「わたし…先輩に好きって言ってもらってないな…って今気づいたというか」
「そういえば俺は松永が羽織ちゃんのこと好きなんだろうなって二年の頃から思ってたけど、聞いたとき考えたことないって言ってたじゃん?松永はいつ自覚したの?」
…そんなこと恥ずかしくて言えるわけない。
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