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「はぁ?やるって何する気っすか、捕まえるだけっすよね?・・・ねぇ、おじさん?大人しく捕まってくれませんか?じゃないとこの馬鹿が何するか分かりませんよ?」
ホシと呼ばれた少年はにこやかに笑い男に手を差し出す。すると男は怒りに震え、
「ふ、ふざけるなよガキ共が!あ、あの黒髪のガキの仲間かは知らんが、俺を甘くみるな!!これを見ろ!!」
ボオッ!散々逃げ回っていた男は右手を上に向けると何も無い空間から小さな火の玉が現れた。
少年達を威嚇しようとしたのだろう、だが、
「おー、おっさん『魔法』使えんのか。でもそれ本気か?」
「おじさん、・・・ランク2も無いんじゃないっすか?」
むしろ非常に冷たい目と、可哀想な物を見る目で見られた。
「こっ!このガキッ!!もう許さねぇ!喰らいやがれ!!」
ブオンッ!!
子供に馬鹿にされ、やけになった男はホシに向けて火の玉を発射させる。
「当たるわけ無いっすよ?そんなスピードじゃ。」
スパッ、
ホシは助走も無しに壁に飛びそのまま火の玉をやり過ごし元の位地に素早く戻る。
故にホシは気付かなかった。
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