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「この娘子の手にわしが手渡された時 わしは今回必要ないのぉって思っておったがまさか 相手側で わしの出番が来るとはのぉ 」
「お主 久しぶりじゃなあ 酒護霊よぉ わしじゃぁ 龜の精じゃよぉ」
「おおよ 気がついておったよ わしがすぐに お前さんに一言伝えれば よかったんじゃが この娘子の合戦見たくてのぉ あはは」
その酒護霊と龜の精の会話に割り込み 所長が「なんですかぁ 御両人共々 知り合いだったんですかぁ ならば 酒合戦やることなかったじゃないですかぁ」と言えば
「馬鹿め それじゃあ そこの青年に酒飲みの極意伝えられんじゃろうがぁ」と酒護霊が言えば
龜の精も「わしゃ この青年の強い願いによって 久々 地上に出てきたのじゃが そうじゃなあ わしも そこの娘に教わったかのぉ 酒は美味しく味わって飲む そして 楽しく飲むって簡単なことをのぉ」
「まあ この地九州じゃあ 強くないとあかんべぇみたいなのあるがの 」
そこで やっと起き上がれた 河原青年 龜の精を前に「僕が間違ってました やはり その白鷺さんが言うように お酒は楽しく美味しく飲むってことが一番ですね 別に酒に強いから偉いって訳じゃないし」
「そうよ ここの所長だって 奈良漬けでさえ 顔真っ赤になっちゃうほど 酒にてんで弱いけど 日本中に知られてる相談所の所長やってるくらいなんだからさ ケラケラ」と 白鷺 美紀嬢 楽しいお酒の酔い方で 絡んで来る(笑)
「龜の精さん これで 彼の願いはもう叶ったのではないでしょうか?」
「そうよのぉ 確かにな ほんじゃぁ 神社の外にでも戻るかのぉ」
「おおよ 龜の精 わしも 一緒に行こうかのぉ 誠よぉ ええじゃろ わし以外にも酒護霊 まだ 相談所にはおるから わしもここで こいつとゆっくりやりたくなったわぁ」
「ああ それは構いませんよ したら 今回みたいに 願掛けをしにきた人を 諭すことできるしねえ」
そこで 河原翁「そんじゃ わしの家の前に 祠造って お二方をお祀りしましょう ここなら 神社からも近いし かといって 神域ではないので 力を得すぎることもありませんし いかがでしょうか?」
「おおよ んじゃあ 祖父どの そうしてもらおうかのぉ なあ 龜の精よ」
「おお 頼むわぁ 青年よ お前さん わしの甕が埋められているところ 知ってるしのぉ」
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