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「さて キミの名は?」
「ああ 僕は 河原 誠二郎(かわはら せいじろう)と言います 九州は鹿児島県の伊佐市からやって来ました」
「ほぉ 伊佐市とは 随分遠くから来たねえ あそこは 川内川が確か流れていたと記憶してるが」
「はい 川内川 市を縦断してます 所長さんは来られたことあるんですね」
「ああ 以前な ガラッパが悪さして困るって件でね」
「あはは ガラッパ知ってるなんて嬉しいなあ 」
「河原くん ええと どういった問題が起きてるのかなあ さっきから 所長が脱線ばかりしてるから 私から聞いちゃうけどさ」
顔を真っ赤にした 河原少年 照れ笑いをしながら 「あはは すいません なんか綺麗なお姉さんと会って 緊張しちゃって そのあと 僕の郷里を知ってる所長さんが話をしてくれて。。。。」
「まあまあ この女性 気にするほど綺麗なもんじゃないから 緊張せずよいよい」
「って 所長 なんですかぁ それは~!」
「あはは 本当だぁお人形さんじゃあないやぁ」
「あはは まあまあ 白鷺くん 落ち着いて と言うか もしかしたら また ガラッパが悪さをしだしたのかな?」
「所長 そのガラッパっての なんですか?」
「ああ それは 僕ん地方 いや 九州かな そこに棲息してる 河童みたいな妖怪なのかな? 所長さん。。。。」
「まあ そんなもの 普通は 人には見えないが 悪戯好き 女大好きの妖怪なんじゃが。。。。」
「ああ でも そのガラッパが何かやってるのかわからないんですよ ええと 僕の兄が いや 河原 慎一(かわはら しんいち)って言うんですが その兄が 十日ほど前からいきなり 気がふれたように 暴れては 焼酎をがぶ飲みして 誰かれ構わず 突っかかっては 酒飲み勝負を挑みなんておかしくなっちゃったんですよ」
「元々 お兄さんは 酒好きだったのかい?」
「いえ ほぼ 下戸でした よく寄り合いで飲まされては 真っ赤になってひっくり返っては 家に運び混まれてましたから」
「ほぉ その慎一君ってのは 綺麗な顔立ちしてるのかな?」
「まさかぁ 僕と同じように垢抜けない もっさりした団栗みたいな感じですよ なんでですかぁ?」
「ああ いや ガラッパが関わるとしたら 普通は 美女もしくは美少女って相場が決まっててなぁ って キミにはまだ早いか」
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