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そこで 鹿児島県伊佐市の地図を取り出してきた 所長が「ええと河原君 キミの家はどの辺りなんだい? ガラッパとかいそうな水辺に近くとか?」
「ああ そうじゃなくて 神社 あの 郡山八幡様の近所です」
「ほぉ そうかあ 」
「兄ちゃん 両親が強制的に 病院に入院させようとしてるんですよ それで 診察受けさせて したら アルコール依存症だろうとか言われてて でもじいちゃんが ただの病気じゃないだろうって で 郡山八幡様の宮司さんに相談行ったら ここ紹介されたんで 僕がじいちゃんの代わりに来たんです どうか お願いします 兄ちゃんを視てやってください 」
「なるほど 郡山八幡さんからの紹介だったのかぁ わかった 白鷺君っ~! 久々 出張することにしたぞ あの怪奇幻想社の女記者に連絡して 同行取材でも伝えてくれたまえ」
「って あのぉ ものぐさで 出不精の 所長が 鹿児島県へ出向くんですかあ? ひえー 驚きぃ~!」
「白鷺君 キミのねえ 僕をデブ症とはなんだ これでも 同世代の連中よりは 腹は引っ込んでるつもりだぞ」
「あはは 所長さん デブ症じゃあなくて 白鷺さんは 出かけるのが嫌いな出不精って言ったんじゃないですか あはは」
「所長 何を馬鹿言ってて 少年にまで 笑われてますよ ええと では 磯田記者に連絡とりますから いつ出発でしょうか?」
「河原君 キミとしては できれば早い方がよいであろうねえ うむ ならば こちらも準備をしてからだから 明後日の便で飛ぶか新幹線かは?怪奇幻想社の同行取材あるかなしかで変わってくるけど 明後日の午前中早めに出発しよう」
「本当ですか ありがとうございます あの依頼料金とか どうなるんでしょうか?」
「あ それは 大丈夫だ キミがさっき持ってきてくれたお土産 曾木の滝銘菓のかっぱどらでOKさ。」
「本当だぁ 宮司さんから聞いてたんですけど 所長さんは甘いものに目がないからって あはは」
「伊佐市は あと焼酎も有名だったなあ が 私は呑めんからなあ あはは 甘いの専門だよ」
「所長 糖尿病気をつけてくださいよ じゃあ 怪奇幻想社に連絡して来ますから 河原君 キミは 宿とかはどうするの?」
「僕は 乙輪の杜の近くに親戚のおじさんがいるから」
「ああ ちょうどいいわ 乙輪の杜に怪奇幻想社あるから 一緒に行こう」
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