序章 依頼人来る

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大寺院坂を降って 下界へ出た 河原少年 すぐ横に 見目麗しき 私(笑) 白鷺 美紀と一緒に 私鉄へ乗って 地下鉄乗り換えては やって来ました 護国院駅へ そのお寺のある 乙輪の杜 そこにある 怪奇幻想社へと 連れだってやって来ましたねぇ スマホを使い アポは先程 取ったので すぐに 受付へ向かい 「編集部の磯田さんにお取り継ぎお願いします 私 坂の上の相談所より参りました 白鷺と申します」と言っては すぐに 案内されました それを横に見ていて 河原君 まさに目が点になっては「うわあ なんかすごいなあ 出版社に知り合い居て しかもすぐに受付通されるってさ 白鷺さんて キャリアガールなんですねえ」と感心しきり。。。 「あはは そんな緊張することないよぉ 磯田さんとは いつも飲みに行ったり友達みたいなもんだから」答え照れ笑いを浮かべているうちに やって来ました 磯田記者 「珍しいですねえ あの出不精の所長が出張したいなんて しかも九州は鹿児島でしょ 驚いたなぁ」 「ははは 私も驚いちゃいましたよ あ。こちらが依頼者の河原君です」 「あのぉ よろしくお願いします 河原です」 「ああ どうぞ お茶 冷たい麦茶っきゃないけど っで 鹿児島のどこだったっけ? 行くって言うのは?」 「はい 伊佐市です あのぉ 井水市や熊本の水俣市 人吉市の近くです」 「なるほどぉ 九州の北の方ですね じゃあ 編集長に掛け合って来ますね あたしが同行取材に行けるように そうすれば 必要経費で 相談所の人たちの交通費やらもろもろ 出るからねえ あはは 大船に乗った気で待っててねぇ」と明るい笑い声を残して 磯田記者は 編集長の元へ 向かって行きました そして 十分くらい  麦茶飲んでは 茶菓子のクッキーをつまんでいると ドタドタ 戻って来ました 「OK この前の神罰事件の雑誌売れ行きよくて すぐに 行って来いってさ 笑っちゃったよ」 「へえ あの 黒神教団の事件がですかあ ううむ」(神罰はくだる?)参照 「やはり 世間はああいうカルト教団みたいなものの情報とか興味持ってるみたいね (怪奇報)増刷に次ぐ増刷 滅多にないって編集長もウハウハ言ってますよ」 「ありがとうございます よかったぁ あの相談所 お金あまり無さそうだったから」 「当事者の前で言うか少年。」
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