序章 依頼人来る

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河原少年は 怪奇幻想社より 護国院の門前へと 親戚の家に向かって去っていきました。 それを 護国院前まで見送った 白鷺美紀はと言うと 再び 怪奇幻想社へと 戻り 磯田記者と いろいろ調べものを 開始です 「磯田さん。九州地方のカッパ。なんつったかな?がらがらじゃないし」 「ガラッパかしらね?それがどうかしたの?」 「うちの所長がガラッパを懲らしめに以前、伊佐市訪れたって言ってたから、今回もそのガラッパ?がなんかしてるのかな?って思ったからなんだけど」 「そうねぇ。でも河原少年のお兄さんが被害にあったって言うんだよねぇ。それだとやはりおかしいんだよなあ」 「それ所長も言ってたけどお姉さんとか美少女だったらガラッパの仕業だとかね」 「ええ。まさにガラッパつったら。まあエロガッパみたいなもんだと、私も以前本で読んだしなあ。」 「所長が河原くんに確認しては苦笑いしてたけど、そのお兄さんが美形かどうか?ってさ。あはは」 「なるほどそっち系のガラッパねえ。気持ち悪いなあ」 「まあでも河原くんに、兄は自分と同じように、芋っぽいみたいなこと言ってたしなあ」 「ははは。まあしかし、あやかしの趣味はわからないからなあ」 「あったあった。編集長に確認したら。誠所長がかつてガラッパの件で伊佐市に行った時の記録が編纂室にあるはず言ってたから」 と 磯田記者 なんか古くさい 資料を 見つけ出しては 手元に取って中身を確認しています 「これによると。夜な夜な夜這いを繰り返す生臭いガラッパを生け捕りにして、改心させて戻したとあるわねぇ」 「被害にあったのは所謂美しき他人妻や未亡人、さらに女子高生なんて書いてあるけど。近寄ってくる臭気で皆気がついて。避難したり、男衆に声かけては、追い払われたみたいね」 「でも今回の事件は酒臭いだけで生臭いなんて誰も言ってる様子ないしなあ」 「まあガラッパについて一応の資料も持って行った方がいいわね」 と 女性二人 九州鹿児島県伊佐市行きの準備行っています
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