青い……ひかり

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そうだった。 彼は昔からこんなに不器用で照れ屋で、優しかったんだ。 男の子がそのまま男に成長したんだ。 もう、意地悪なくらいだよ。 「大好きな青色は、ふたりで見た空の色かなあって。でも男同士だから目立たないけど青色な」 「本当だ、中に……」 「一応、ペアです。はいっ」 向こうを向いたまま、『そんな高くないけどな』って手を見せてくれた。 「本当にペアだ……ぶっ、ふふふ」 笑い出した俺を見て、やっぱり照れ臭そうだ。 「もう!また大好きを増やすのな」 「そう?」 「うん……大好き。今も昔もね。はあ……目茶苦茶大好きだ」 俺はアイツの肩に抱きつき、『今日は頑張れそう?』と囁いた。
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