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「あァん…そ、そこに、ふれないで」
左腕の切り口に、ヤシンの唇や舌が触れる度に、体に衝撃が走って、体の色々な場所が疼き始めた。
「僕がつけた傷跡……ここも反応するの?」
「んッ、だ、から…触れるな…」
俺は耐えられなくて、ヤシンの顔を押し退けた。
「ねぇ、もっと感じる所教えて下さい。僕だって、男性とするなんて、カバネさんが初めてだし、本に載ってるのと、実際じゃ違うし…」
「…お、お前、めちゃくちゃ手慣れた感じで、いつも俺にしてくるじゃないかっ」
初めてされた時から、ヤシンはなんか手慣れていたのに!今になって、何
僕、男性初心者だし…
とか言ってんだ!こっちは男性初心者以前に、女性にも未使用だっつーの!
って、自分で言ってて切ない…泣けてくる。
「僕だって、本を読んで勉強して頑張ってますし、そりゃあ、女性に未使用のカバネさんよりは、手慣れてて当然ですよ」
「じ、女性に未使用とか言うなっ」
手元にあった枕を掴んで、それでヤシンを叩いた。
「いたっ。もう、やる事が可愛いなぁ。じゃあ今日は、さっき読んだ本に載ってた事してみますね」
「は?」
気づいた時には、俺の手は押さえ付けられ、俺の上にはヤシンが馬乗りに……
「では、今夜はたっぷり、カバネさんの可愛い小さな胸の突起を、開発していきますね」
ヤシンはいつの間にか、意地悪い笑みを浮かべて、俺の胸に手を這わせた。
「いやだあああーっ」
こうして、何から何まで初心者、未使用の俺は、自称初心者のヤシンに、日々エロい体に変えられていったのだった…。
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