独りよがりな嘘とキス

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 一人では広すぎるベッドに穂高を押し倒しシャツのボタンを外すと、挑発するような視線で久住を見る穂高の膝の上に跨がり自らのスラックスを守るベルトをカチャカチャと音を鳴らしながら外す。  穂高が舌舐めずりをしてこちらを見ている。スラックスを少しずらして下着をわざと見せつけるとベッドに横たわっていた穂高が起き上がり久住の下着の中に隠れる半身に口付けをした。  そのまま下着越しに口唇を這わせ、下着の端を咥えてずらしていく。  露わになった久住の半身を見つめて穂高は息を吐いた。目を輝かせながら。  すでに久住のそれは芯を持ち、期待に満ちあふれていた。それにふっと息を吹きかけられ、思わず身震いすると口角をにやりと上げて穂高の舌が口内から伸びてきた。  まるでアイスでも舐めるみたいにペロリと掬い舐め、一気に口を窄めて奥まで吸い込み器用に舌を動かす。 「んん……」  穂高の髪がさらりと顔に流れ落ちて表情がよく見えなくなったのが気に入らず、指でその髪を穂高の耳にかける。  綺麗な穂高の顔が自分のモノを咥えているのがよく見えてたまらなく興奮した。  穂高の後頭部に手をやってもっと奥まで咥えさせる為にこちら側に押しつける。 「んっ……」  苦しそうに表情を歪めながらも必死に咥え込み舌を動かし続ける穂高。その目には生理的な涙が滲んでいた。  淫猥な水音が久住の下半身から響き、穂高の口の端からは唾液がこぼれ落ちてベッドのシーツに跡をつけていく。  シャツを脱ぎ捨てると穂高の両頬を包み込み、半身から離すと貪るように穂高の唇を奪った。  唾液塗れの穂高の唇をジュルリと舐めとり、舌で穂高の歯列をゆっくりとなぞる。  ビクンと体を震わせ、久住のされるがままに口内を蹂躙される穂高からは色香が溢れ、久住はその色香に溺れそうになった。  深く濃いキスを交わしながら穂高の服を脱がし、一糸まとわぬ姿にさせると手のひらでその肌の感触を味わった。きめ細やかな肌は久住の手に吸い付き、肌と肌の境界線が曖昧になる。
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