いつまでもここにいて

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 次の朝、1階に下りてきた碧馬は、待っていたリュカに不思議なものを渡された。 「これをつけておけ」 「何これ? 首輪?」 「いや。お守りのようなものだ」 「お守り? 首を護るの?」 「そうだ。襲われた時、うなじを噛まれないように」  リュカは真剣な顔だ。 「襲われる?」 「昨日、アオバはΩだと話しただろう?」 「うん」  もっともその意味は碧馬には理解できていない。 「Ωの特性としてαやβを誘惑しやすいんだ。特に発情期にはそれが著しいが、それでなくても事故が起きないようにこれをつけていて欲しい」 「事故?」  何に気をつければいいのかさっぱりわかっていない碧馬に、リュカは根気よく説明した。
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