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そうだ、この子みたいな目をしたい。この子みたいに生きてみたい。
また助けてはくれないだろうかと、屋上の端に立っては、女の子が来るのを待った。、
死のうなんて思わなくなったのはいつからだろう。
その子の話は興味深かった。今思えば、くだらない話。
私美味しいお店知ってるとか、楽しい場所あるんだとか、一生懸命繋ぎ止めようとする彼女の姿が愛おしかった。
いつの間にか、とても愛おしかった。
想いを伝えた頃にはもう、長くないことを実感していた。それでも最後までこの子を幸せにしたい。
俺がいなくなったらこの子はどうなるんだろう。愛してるって、ずっと愛されていたって証拠を残したい。
日記をつけた。もちろん彼女に読んでもらうため。
ちょっと俳優のセリフを真似たりしてみて。
キュンとするかな、伝わるかな。
最後のページになった。なんて小さなノートを買ったんだ。想いが溢れて綴りきれない。
最後のページは想いをいっぱいに込めよう。書いているうちに、悲しくなった。
俺がいなくなった世界で誰が愛してくれるんだろう。
良い奴じゃなきゃ呪ってやろう。
そもそも前にすすめるだろうか。
ちょっと引きずるところがあるから。
でもきっと可愛いからすぐに目をつけられる。
じゃあ俺は?
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