6 ,本当のこと。

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そうだ、この子みたいな目をしたい。この子みたいに生きてみたい。 また助けてはくれないだろうかと、屋上の端に立っては、女の子が来るのを待った。、 死のうなんて思わなくなったのはいつからだろう。 その子の話は興味深かった。今思えば、くだらない話。 私美味しいお店知ってるとか、楽しい場所あるんだとか、一生懸命繋ぎ止めようとする彼女の姿が愛おしかった。 いつの間にか、とても愛おしかった。 想いを伝えた頃にはもう、長くないことを実感していた。それでも最後までこの子を幸せにしたい。 俺がいなくなったらこの子はどうなるんだろう。愛してるって、ずっと愛されていたって証拠を残したい。 日記をつけた。もちろん彼女に読んでもらうため。 ちょっと俳優のセリフを真似たりしてみて。 キュンとするかな、伝わるかな。 最後のページになった。なんて小さなノートを買ったんだ。想いが溢れて綴りきれない。 最後のページは想いをいっぱいに込めよう。書いているうちに、悲しくなった。 俺がいなくなった世界で誰が愛してくれるんだろう。 良い奴じゃなきゃ呪ってやろう。 そもそも前にすすめるだろうか。 ちょっと引きずるところがあるから。 でもきっと可愛いからすぐに目をつけられる。 じゃあ俺は?     
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