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「私が大学に行きたいのもやりたいことじゃないの?」 「結衣が大学に行きたいように、お父さんもこうしたいなってことがあるんだよ」 「お母さん、働き詰めなんだよ!」 「変わらないさ。おまえが大学に行けば金がかかる」 「……何それ」  あんなに応援してくれたのに。私は悔しくて泣きたくなった。 「コウモリの作文なんて、書かなきゃ良かった!」  私は自室へ逃げ込み、わあわあ泣いた。目の前が涙でふやけ、何も見えない。ここは深淵。海の底だ。
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