9月

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《ねぇ大至急、俺の家に来て!》 「え、ちょっとどうしたの?」 《訳は着いたら話すから!》 「え、」 《ツーッ、ツーッ、ツーッ、》 休日の朝9時。珍しく朝早くから鳴った電話。 電話に出れば慌てた様子の彼氏様。突然呼びつけられ訳を聞こうと思えば一方的に電話は切られてしまった。 あんな電話をしてくるなんてきっとただ事ではない。なにかあったに違いない。 スマホと鞄を掴み、勢いよく家の扉を開いた。私の家から彼の家までは最短でも約1時間はかかる。 体調が悪いのだろうか?それともなにか事件に巻き込まれたのか?考えれば考えるほど悪いことばかりが頭の中をぐるぐるして心配でたまらない。 バス停でバスが来るまでの時間。全然落ち着かずぎゅっとスマホを握りしめて馬鹿みたいに何度も時間を確認した。 進まない時間がもどかしくて、すぐに行けない自分が嫌になって、イライラと焦りと不安だけが募っていく。
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