1, 男子って!

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 お昼。  先生は定期的に様子を見に来るだけで、後はプリントをやっているだけで終わってしまった。  それだけなら特に問題はないけど、問題があるとすれば補習組だ。  お昼のチャイムが鳴る20分前に、棗くんが窓から逃亡したのだ! 「うぉぉぉぉぉぉぉお!! エンジョォォォォォオイ!!」  それまで静かにプリントをやっていたのに、突然、そんな言葉を残して2階から飛び降りるなんて、絶対におかしいよ!  しかも、他の3人も「レッツエンジョォォォォォォォイ!!!!」とか咆哮して、飛び降りた棗くんを見送っているし。 「あっ、あの……、もうお昼なのにご飯食べないの?」  見送った3人はというと、もうお昼の時間なのに誰もご飯を食べていない。  「もしかして忘れたのかな?」と思ったけど、どうやらそうじゃないようだ。  だってみんな冷静だし、何かを待っているような気がする。 「僕らのことは気にせずに、先に食べてて」  「食べてて」と言われても、食べにくくてしょうがない。 「おう、帰ったぞ」  3人の余裕さをいぶかしんでいると、出て行った時と同じように棗くんが窓から帰ってきた。  しかも、手に何か薄くて大きな箱を持っている。 「おぉっ、でかした!」「遅かったじゃない!」「待ちくたびれたぜ……」  水を得た魚のように、3人は4つの机をくっつけた。  大きなテーブルができあがったところで、棗くんがその上に持っていた箱を置いたところで、それが何か気づいた。
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