永遠に奏でるオルゴール

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'えー!?' '知ってた' '知ってるー' あら、今日はノリのいい子がいますね。 '先生の話は、今日はこれでおしまい' そういうと三頭のイルカたちはバシャバシャと海面を叩きながら絡み合うように泳ぎ始めました。 私はそれを静かに眺めます。私はそれが彼等なりのお礼の仕方なのだと理解しています。 'ねぇ先生、歌ってー' '先生の歌、聞きたい' 'しょうがないなあ' 'わあい' '嬉しい' 'やったあ' 私はイルカたちのリクエストに応えて海に向かって歌を唄います。 遥か遠い昔に存在していた、人間たちが生きていた時代の歌を。
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