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Gute Reise!!
カイエンがカミルの元にやって来てから数ヶ月が過ぎた。
仕事の方も順調なのだが、一緒になってからほとんど休んでいない。
1日や2日など細かい休みはあるのだが、2人で一緒にゆっくり出来る休みがなかなか取れない。
「たまには2人でゆっくりしたいものですけどね…」
相変わらずカミルは船で出てしまっている。留守番を任されているカイエンはつい独り言を呟いてしまった。
届いた郵便を仕分けていると、懐かしい人から手紙が届いていた。
「アスラン様から…?なんでしょう?」
手紙の送り主はカイエンが秘書をしていた時の主人
であるエルドラのパートナーのアスランからだった。
封を開けると便箋とは別にチケットらしき物が2枚入っていた。よく見ると豪華寝台列車のスイートルームのチケットだった。
「列車のチケット…?どうしてこんな物を?」
同封されていた手紙に目を通す。
【カミルさんとカイエンさんへ
ご無沙汰しております。お元気していますか?僕とエルも元気にしています。ーーーエルも新しい秘書を入れ忙しくしています。…比べちゃいけないって言うんだけど、時々「カイエンなら…」とか言って新しい秘書を困らせてます。後は………
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