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「そうだ!百瀬さんも行こうよ 近所の空き家の洋館なんだけど」
「えっ僕もかい?嬉しいお誘いだけど 遠慮しとくよ 夏休みはレポートに全力投球しないと卒業がかかってるからね」
「そうか」
亮太がガックリすると
「オミアゲ話を楽しみにしてるよ」
百瀬はニッコリ微笑んだ
百瀬のアパートをあとにした亮太は家路をとぼとぼと歩いていた
今頃みんな練習してるんだろなあ
ビュッと腕をしならせ投球の真似事をしたあと 走りだした
野球は続けるんだ 腐って怠けてたらダメだ
近所を軽快に走るなか何の気なしに明日訪れる予定の洋館に行ってみようと思いはじめた
夕日は沈みかけていたが亮太の足は立ち止まることもなく、その場所に進んでいくのだった。
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