0人が本棚に入れています
本棚に追加
月明かりのおかげ道はは明るい俺達は何事もなく進んでいく。
だが気まずすぎる。なにも会話がない。あー早く終われ。
だが静寂は突如として破られる。
「わああああああああ!!!!」
「きゃあああああああ!!!!」
白い布を被った何かか出てきたが出てきた。お化け役の先生だろう。だが俺は先生がが出てきた事よりもそばで悲鳴を上げられた方が驚いた。腕を強く抱きつかれて痛い。
「大丈夫だ落ち着け。もういないから」
「えっ」
驚かしたらもう任務は終わったとばかりに先生は引っ込んでいった。
「はぁ、ごめんなさい」
「いや大丈夫だ」
「私、こういうの苦手で……」
園田は何か言葉を続けようといていたが口を閉じた。どうしたんだ?
「えっと、ごめんなさい名前知らないので」
「ああ、俺は馬野 昌二」
なんだと思ったがそういう事か。園田とは同じクラスではない。1年の時だって別のクラスだった。知らないのも当然だ。
「馬野君はおばけとか得意なんですか」
「どうだろうな。クオリティによるかもな。出来のいいお化け屋敷ならビビるかもしれないが、今の先生達のクオリティじゃあまりといったところか」
「そうなんですね。これより出来のいいお化け屋敷とかはいったら気絶しちゃうかもしれません」
「そうか。だけどこの肝試しまだ始まったばかりだぜ」
それを言ったとたん園田の顔が曇った。
「も、もうそんなこと言わないでください!」
「悪い」
やっぱり肝試しは嫌なのか園田の顔は強張ったままだ。
「……何か話すか?気が紛れるように」
あんまり気の利いたこと出来ないから今の俺にはこれくらいしか思いつかない。
「そ、そうですね。何か話しましょう!」
怖いのは嫌なのだろう。少し気迫の入った返事を聞いた気がした。
それからの俺達は学校での話題や家ではどんな生活をしてるかとかいろんな会話をした。
なんだかんだ学園のマドンナと言われる園田との会話は少しうれしい。
だが今は肝試し。会話の途中でおもちゃが飛び出してきたり、別の先生が脅かしたりした。そのたびに園田はキャーキャー悲鳴を上げていた。
最初のコメントを投稿しよう!