彼の名前は【青】

別の理由で彼を呼ぶ人たちもいた。

いい年にもなって若い人たちへの優しが欠けている大人が青二才と彼を呼び。

踏ん張って頑張ろうとしている人を応援しない人が君は尻が青いと彼を呼び。

情熱を持つ人を冷ややかに罵る人たちがお前は青いなと彼を呼んだ。

若さへの嫉妬、新しい可能性への恐怖そんな感情を人は彼の名前で罵った。

彼はそんな言葉を投げかけられた人の下に現れて、励まして勇気づけて応援した。

人は彼と共に再び奮起し、努力し、自分を磨き、力をつけて成長していく。

いずれそんな人たちの周りには彼を支える人が増え、罵る人が減っていく。

彼はそんな人々の努力を胸に刻み、また次の人が呼ぶのを待っていた。