0人が本棚に入れています
本棚に追加
とでも言うように僕を見つめて「みゃ。」と鳴いてくれた。
どんなに嬉しかったことか。
その後涙が流れ星の様に流れてきたっけ。
それから悲しいことがあると君に頼った。
丘で泣きすがって、泣いて、打ち明けて。
そしてあの天の川が見えた日。
母さんが亡くなって落ち込んでた日。
丘の上で俯いて座っていたら、ざらざらした感触が僕の顔に触れた。
そう、僕の涙を拭いてくれたんだよね。
何度も何度も舐めてくれて嬉しかった。
いつもはぷいっ、としてる君がそんなことをしてくれるなんて。
その年1番嬉しかったかもしれない。
だけど僕がつい嬉しくなっちゃって君を抱きしめようとしたら指を噛んできたっけ...。
痛かったな...
それだけじゃない。
ある時には僕にすりすりしてきてくれたり、
ごろごろ喉を鳴らしてくれたり、
たまには取ってきたネズミを、僕の枕の横に持ってきてくれた事もあったっけ...、驚いたよ。
その時は君しかいなかったんだ。
何でもはなせる『友人』が。
許し会える『友人』が。
笑い合える『友人』が。
だから、君がどこへ行っても僕は君を愛してる。
愛してる。
今ならそう伝えたい。
最初のコメントを投稿しよう!