最終章 大気圏突入、地球へ

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長谷川との話を終えると、理紗は倫太郎の方を向いた。 「よぉ、元気か?」 倫太郎の最初の声に、理紗は頭に手を当て首を振った。 「元気に決まってるじゃない。何で、寂しかった、逢いたかったとか言えないの?」 「いや、こんな人がたくさん居るところじゃ、ちょっと・・」 理紗は意地悪そうに倫太郎を見上げながら言った。 「で、約束は守ってくれるんでしょ?」 倫太郎がとんでもないと首を振る。 「だから、後でいいだろう?」 「だめ、今。日本を救ったヒーロの言うこと聞けないの?」 倫太郎は諦めた様にうな垂れて、そして意を決して理紗を抱きしめた。 「ありがとう、倫太郎。大好き!」 理紗の声は、本当に嬉しそうだった。 FIN
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