茨城でのトレーニング

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それは上半身用のシャツだった。これも理紗の身体に完全に合わされた形状だ。同じく腰の位置に四角いボックスが付いている。装着してボタンを押すと身体に吸い付く感じで完全に身体のラインにフィットしてくれる。 「上半身用の温度調整機能はこのアンダーウェアが行うわ。各々のボックスをマーメードスーツの生命維持装置に接続して身体の温度を管理する仕様なの」 和美はそう言いながら更衣室のドアを開けた。外で加奈が待っている。 「さあマーメードスーツを装着して」 マーメードスーツは一体型になっており、首元ジッパーを胸元まで下げて装着する仕組みだった。 和美がジッパーを降ろして渡してくれる。 理紗はスーツをツナギの様にまず足を通して、最後に両腕を通して身につけた。素材は非常に柔らかく、そして充分な大きさなので、思った以上に簡単に装着することが出来た。 カチンという音がして、腰の部分でアンダーウェアのボックスと自動で接続が行われたる。 ジッパーを上げ左腕の赤いボタンを押すと、スーツが身体に合わせて小さくなる。そして身体に完全に密着した。 和美がヘルメットを持ってくる。 「次にこれを被って。昔のヘルメットと違って小型に作っているけど、表示は目の前の透明シールドの内側に投影されるから・・被ったら少し右に捻りって首の部分をスーツに接続して。その後左に捻ると固定されるから」
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