最終章 大気圏突入、地球へ

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独特のニオイもする。 でもこれが「地球の空気だ・・」 理紗は思いっきり吸い込んだ 外に出ると、皆が彼女を見ている。 その中に長谷川首相と倫太郎の顔が見える。 理紗がタラップを降り始めると、大きな歓声が上がり割れんばかりの拍手が聞こえる。 タラップの下で長谷川が右手を伸ばす。 「ありがとう理紗君。約束通り戻って来てくれたね。感謝しかない。君は英雄だ。日本国としてはどんな対価を払っても君に報いなければいけないね。本当にありがとう」 理紗は長谷川の手を握りながら微笑んで答えた。 「それでは長谷川総理。私の研究室への研究資金の増額をお願いします。今回も私の研究がこのミッションの成功に大きく貢献しましたし・・」 長谷川は驚いた様な顔をしたが、直ぐに笑顔を見せた。 「もちろん支援させてもらうよ」 「それと有人宇宙計画の再開を日本国として、また国連にも働きかけて下さい。まだまだ、AIやロボットでは置き換える事が出来ない人間の能力がある事が今回のミッションでも明らかになりましたから。私は、もう一度宇宙へ行きたいです」 長谷川は大きく頷いた。 「分かった。それも約束するよ」
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