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絶望の霧
最初にこの旅人のことを紹介しよう。
彼は、イサエルという若い青年だ。
年は、今世で表すと成人式を迎えた年くらいだろうか。
後は見た目はどこかの民族衣装で身を纏っている。
かつて、彼には共に旅をしていた一人の妖精がいた。けれど、今は彼一人
何故、そのようなことになったのは遥か遠い昔………
すべてはここから始まりだった。
イサエルは元々貧しい村の出身だった。
その村は緑で豊かな森で囲われており、都会に住む人は到底辿り着けない場所であった。
そして、この村の特徴的なのは全ての村人が青髪であること。
だが、その髪の色が濃いほど迫害を受けていた。
その髪の色を持っていたのはイサエルだった。
今日はいつも通り迫害を受けながら水汲みをして、畑で収穫するだけだったのだが今回はそれだけでは足らず森の向こうにたった一つ大きな川がある。
そこへ行って釣りをすることにした。
一度家へと帰り、釣りざおを持って川へと向かった。
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