774人が本棚に入れています
本棚に追加
穂ちゃんが602号室で、俺は928号室。
穂ちゃんの同室者は爽やか系の彼s……ではないみたい。ただの幼なじみらしい。
くっ…!
これで恋人同士だったら萌えるのに!同室の檜住(ひずみ)くん、頑張れ!!
制服を脱いで私服に着替えてから、夕食を適当に作って食べる。それからシャワーへと向かった。
夕食は穂ちゃんたちに振る舞ったり振る舞われたりもあるけど、今日はなし。
風呂を出てTシャツと短パンに着替えてベッドへダイブ~。
「あー…もうこんな時間か。電話しなきゃ」
時刻は十時手前。
これは暗黙の約束。電話の相手はいつも俺から電話をかけてくるのを待ってくれてる。
忙しいだろう日だって、この時間だけは必ず空けてくれてる。
それは素直に嬉しい。顔は自然と笑っていた。
俺は携帯を取って電話帳を開いた――…。
最初のコメントを投稿しよう!