例えばこんな一日?

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大好きで大好きで溜まらない兄さん。 その関係はとてつもなく 歪で、 強固で、 脆くて、 深くて、 儚いんだ。 だって兄さんは僕の"―――"なんだから。 僕と兄さんだけの特別な関係……まだ教えてあげない。 恋人よりも濃厚で、 家族の兄弟という関係よりも温かく、それを通り越して熱い 夜よりも闇という言葉が似合う。 ……そんな、関係。 「愛してる………鴣都。」 唯一無二の存在である君を。 何よりも大好きで愛しい貴方。 その白い指先は、スマホの待ち受け画面である柔らかな微笑みを浮かべる鴣都をそっと撫でた。 ―犀都side end―
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