例えばこんな一日?

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さてはて、どこに向かっているかと言いますと毎朝恒例――、 「「「キャァアアアァアアアアアア」」」 ぐはぁっ。 破壊力ば、つ、ぐ、ん☆ 何コレ、毎朝のことだけど鼓膜が破裂する気がするんだが… 一部、黄土色の悲鳴も混じってるけどそれは脳内スキャンで除外してお送りしま~す。 「会長~、おはよぅございます~!今日の夜はお相手してくれますかぁ?」 そう、生徒会のお出ましである。にこにこと笑みを浮かべて、先頭を率いる会長に挨拶する。半分以上、嫌がらせだけどね! 毎朝決まった時間の生徒会の出迎えは各親衛隊幹部と親衛隊メンバーが日替わりで花道みたいなの作るのね。 そして毎回思うんだけどさ、この百人近い悲鳴(いや絶叫?)の中をよく堂々と通るな。鼓膜裂けないのか? 「ハッ、誰がお前の相手なんかするか!朝からお前の顔を見ることになるとはな、胸糞悪ぃ……」 はい、ばーっちり聞こえてますからねバ会長!せめて聞こえないように言おう、ね? あと吊るすぞ、俺の脳内でだけど。まあ大抵忘れるんだけど。 この流れ、毎朝の恒例行事でーす。そう、毎朝なの。 朝食と同じ感覚であって当然みたいな感覚になってるけど、これ可笑しいよね。おっかしいな、感覚麻痺してない?俺。
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