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「俺が呪詛で狂わせた」
怒りなのか怯えなのか、小刻みに震えて涙と鼻水を大量に流している。俺の小さい頃寄りカッコ悪い。言葉も出ずに、荒い呼吸を繰り返している。
ジジイの健忘的な症状は、死んだババアを媒体に呪詛った結果。
肺をやられているのは、副産物のストレス過剰で、タバコを過剰摂取するようになったからだろう。体力も削がれて、進行が早まっているようだ。
まだ、自我があるうちに、告げられて良かった。
麦茶を一口含む。
まだほとんど残る、マズイ麦茶のコップをカタンとテーブルに置いた。
「それでは、失礼いたします」
「あ、ああ、ご苦労様、また何かあれば……」
茫然としながらも、老人は玄関まで送ってくれた。
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