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『お仕事お疲れ様、週末は会えそう?』
『ごめん、会議が長引くと思う。家に帰れるかも分からないんだ。また連絡するよ』
『大変だね…。次の日休みだし、待ってるよ?』
『いや、会えても疲れてすぐ寝ちゃったら申し訳ないし。南朋はまっすぐ家に帰って。また時間作るから、ごめん』
『了解。お仕事頑張ってね』
渋々を少々、隠し味を添付してメールを送信。
今年の冬で付き合ってから三年目を迎える高瀬誠とは、仕事が忙しいことを理由にまともに顔を見られない日が続いていた。
一週間に一回が、二週間に一回に。
久々に会えたと浮き立っていると持ち帰りの仕事があるからと一緒に明日を迎えることは叶わなかった。
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