4.使い途を発見した!

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「嘘つきです。お話しするだけって言ったのに。」 そんな目を潤ませて、頬をピンクにして怒られても、なあ…。 「嫌がることは絶対、しない。」 「…っ、ずるいですっ。」 「初めて?」 「…う」 こくっと真奈が頷く。 「キスも?」 想像はついても、あえて聞きたい。 「は…い。」 うん。満足だ。 「気持ち良くない?」 ピンクに染まっている頬をさらりと撫でる。 「あ…恥ずかし、いです…。」 「ん。」 そっと胸に触れてみる。 「やん…っ。」 と可愛い声が耳をくすぐった。 真奈がとっさに口元に手を当てたので、かえって手が胸に押し付けられる形となった。 「本当だ。ドキドキしてるね。」 意外とあるかも、とは思うが口にはしない。 「ねぇ?真奈は僕のことどう思ってるの。」 「好きです…。」 「顔が?」 「それだけじゃ、ないです!」 ぎゅうっと抱き着かれた。これは予想外だった。 「優しいところも、可愛いって言ってくださるところも、あと、顔見たい、なんて。一緒にいてドキドキしますけど。でも、私、頑張りますから。ちゃんと、お話しも出来るようになります!だから、嫌いにならないで…」 「ちょ、待って。何でそんな話に。」 突然そんなことを言い出した、真奈に、さすがの貴志も慌てた。     
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