6.風呂上がりはコーヒー牛乳だよね

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「いっこ、先輩?マジで?榊原次長、すごく可愛い方ですよね。ホント、どこでお知り合いになれるか、教えて欲しいです!」 「見合いだけど?」 「お家柄って、やつですかね。真奈さん!何飲みますか?お酒行けます?」 真奈への気遣いも自然で、そういうところは、さすがだな、と思うのだ。 「あまり、頂けないんです。」 「了解です!じゃあ、ソフトドリンクのカクテル作りますね。グレープフルーツとマンゴーとか、どうですか?」 「美味しそうです!」 「座ってて下さいね、お持ちしますから。」 久藤のアイドルのような顔立ちと、明るい接し方でやや人見知り気味の真奈もすんなり馴染めそうだ。 久藤も、葵も、さすが、『チーム成嶋』と名を轟かせるだけのことはある。 「榊原―!真奈さん!こっち、こっち。」 今度はテーブル側で成嶋が手を降っている。 「大丈夫?真奈。」 「はい。」 真奈がにこっと笑ってくれた。 人見知りではあっても、社交には慣れていると思われた。 そこに安心感がある。 「今日の二組目の新しいメンバーな、オレの前の店の仲間の、榊原とお嫁さんの真奈さん。榊原、税理士の野村先生とか早瀬先生は知ってるよな。 あと、建築士の槙原先生と、司法書士の由比先生。で、その横が成田さん。成田さんは奥さんが葵の先輩なんだ。今日、初めて来てくれた。でも、いろいろ聞いたら奥深くて、ヤバい。」 「成田翔馬です。」 すっと立ち上がって、握手を求めて来るところに、こちらも育ちの良さを感じる。 なるほど、奥深い、ね。 どこぞの御曹司かな。 黙っていると、ひんやりとした雰囲気もあるが、顔立ちがとても整っている、という印象。 立ち居振る舞いには、育ちの良さを感じさせるので、間違いはないだろう。     
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