番外2:葵ちゃんのにのにぶんのいち

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「で、進め方とかね、成嶋さんに、今回のセミナーに勉強、というか研修の形で、出てもらって、メインでやって欲しいんだよね、いろいろ。」 「いろいろ、ですか。」 「てか、君、何であんなに数字出来ちゃうの?」 「え?分かんないです。なんだろ。お客様のお話し聞いて…ご提案して、ご対応して…。多分普通のことしかしてないと思うんですけど…。」 「実のところ、動けるのが君くらいしかいなくて。」 東川を手伝いながら、期の数字はほとんど出来てしまっている葵くらいしか、動ける人材がいない、と言うのだ。 炯さんの下にいた時は、この3倍は働いていた。と葵は思っているので、出来なくはないが、改めて、やっぱり、炯さんはすごい…と思ってしまうのだ。 「私で、いいんですか?」 問題はないんだろうか? 夫なんですけど、講師が。 「正直、内容より、取り回しを勉強してきて欲しい。」 「あ、ホントに段取りとかですね?分かりました。」 「スケジュールは後でメールするし、先方の支店長や次長にも話し通しておくから。」 「承知しました。」 葵は、自席に戻ってから確認項目をテキストにして作成しておいた。 後でそれを、マニュアル化したものを各支店にメールで配信すれば良い、と思っていて。 その後は、自分のお客様の訪問、帰ってきたら、東川に帯同だ。 よしっ!今日も、頑張ろう!     
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