番外2:葵ちゃんのにのにぶんのいち

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「はい。成嶋葵さんですね。本日はよろしくお願い致します。」 つい、葵が名前を読んでしまうと、寺崎も読んで返してきた。 「よろしくお願いします…。」 う、嘘でしょ。絶対、電話の人だ。 てか、炯さんが忍ちゃん、なんて呼ぶから!! しかし、この上なく炯らしい。 こっぱずかしい!! この数日間の自分のぐるぐるは何だったのか。 いや、それだけではなくて、炯に甘え過ぎていなかったのか。 ちゃんと自立出来ていたんだろうか。 守られてばかりで、数字が出来ていても、ヤキモチ妬いたり、もう、私ってば…。 「あの、私、化粧室に、失礼します…」 ちょっと、落ち着こう。
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